「アクシスかつらぎ」(伊豆の国市古奈)で1月9日、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のパブリックビューイング「グランドプレミア in 伊豆の国」が行われた。
北条家の始まりの地であり、物語序盤の舞台となる伊豆の国市で、ドラマの出演者を招いたトークショーと第1話のパブリックビューイングを行った。全国から1万2220通の応募があり、抽選で選ばれた約600人が参加した。
パブリックビューイングに先立って伊豆の国市内の旅館でキャスト6人が記者会見に臨んだ。放送開始当日の会見は異例だという。
記者会見には主人公・北条義時役の小栗旬さん、北条政子役の小池栄子さん、実衣/阿波局役の宮澤エマさん、北条宗時役の片岡愛之助さん、北条時政役の坂東彌十郎さん、源頼朝役の大泉洋さんが登壇した。
地元住民に向け、小栗さんは「伊豆から鎌倉へ向かうところをメインにドラマが進んでいく。ゆかりの地名や場所など次々登場してきて、地元の人でないと分からない地名や距離感など、そういう部分も含めて楽しんでほしい」と話した。
パブリックビューイングは、BS放送が始まる18時から、6人は2階席で観客と共に第1話を鑑賞した。6人が2階席に到着すると会場からは歓声が上がった。放送後は沼津市や三島市、伊豆市、函南町のサテライト会場と中継をつないで、キャストらによるアフタートークを行った。「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』伊豆の国市推進協議会」によると5カ所でのパブリックビューイングは過去の大河ドラマで最大規模だという。
小栗さんは「会場の人と一緒に見て『あぁ、こういうところで笑うんだな』と思った」と話し、小池さんは「オープニングタイトルで今日来ている出演者の名前に合わせて会場から拍手が沸き、それだけで胸が熱くなった」と感想を話した。坂東さんは「こうやって見るのは初めてで、映画を見る感覚」、片岡さんは「『平家をぶっつぶすぜ』と明るく言う自分にツッコミを入れたくなった」、宮澤さんは「こんなに大きなスクリーンで自分を見るのは初めてで、大きなスケールの物語に出させてもらっていると実感した」、大泉さんは「みんながどこで笑うのか、笑いどころが気になってしまう。自分の女装はそんなにウケないんだなと思った」と放送を振り返った。
伊豆の国市江間から姉妹で訪れた浜村京さんは「パブリックビューイングの抽選に当たって、とてもうれしい。普段大河ドラマはあまり見ないが、地元が舞台でキャストも豪華なので見てみようというきっかけになった。第1話はとても面白かった」と話し、妹の茉那海さんは「地元が舞台で親近感が湧く。こんなにコミカルに描かれているとは思わなかった。農民役のエキストラで昨年12月に撮影に参加したのでこれからも放送がとても楽しみ」と話した。