広告デザイン会社「サンディオス」(沼津市岡宮)が1月17日、静岡県の「ふじのくに子育てに優しい企業」表彰を受けた。
静岡県では、子育てに優しい職場環境づくり推進のために、子育てしながら働き続けられる職場環境づくりに取り組む企業を募集し、「ふじのくに子育てに優しい企業」として表彰している。今回は、従業員数101人以上の大規模企業部門に5社、従業員数21人以上100人以下の中規模企業部門に3社、従業員数20人以下の小規模企業部門1社に「サンディオス」が選ばれた。
同社は、「のっぽパン」製造元だった沼津ベーカリーに勤めていた三宅勝さんが1985(昭和60)年に創業。のっぽパンの原案を作ったのは三宅さんが社員時代に担当したもので、独立後も商品パッケージを中心としたデザイン業務を行ってきた。
現社長の津賀由布子さんは、三宅さんの次女で、2013(平成25)年に事業を引き継いだ。津賀さんは三つ子の子どもを育てながら、事業企画やマーケティングによるアプローチを加えたデザイン業務を行っている。出勤時間選択制や放課後・長期休みなどの子連れ出勤可、リモートワーク、私設学童の運営、通院などの中抜け自由などの取り組みも行っている。
津賀さんは「知人に募集のことを教えてもらい、子育てしやすく仕事が楽しい会社づくりに取り組んでいることを知ってもらいたいと思って応募した。小さな会社でも取り組めることがあると、できることを少しずつやってきたこれまでの取り組みを評価してもらえてとてもうれしい」と話す。
「スタッフの幸福感は、そのまま会社の胆力になると信じている。風通しのいい語り合える風土を育てて、相手を思いやり、みんなで考え実践する温かい会社をつくっていきたい。子どもたちは未来そのもの。みんなで応援し、みんなで見守る。そういう思いで企業活動を行っていきたい」とも。