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沼津の焼き菓子店が「ほうじ茶フィナンシェ」 黒糖配合でほうじ茶との相性高める

新商品を持つ岩城さん(左)と土倉さん

新商品を持つ岩城さん(左)と土倉さん

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 フィナンシェ専門店「Lingots d'or(ラングドール)」(沼津市五月町)が1月21日、新作フィナンシェ「黒糖ほうじ茶」の販売を始めた。

静岡産の名産物を使った2品

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 2017(平成29)年8月1日、沼津市岡宮にオープンした同店。2018(平成30)年に現在の場所に移転した。フランス産の発酵バターとスペイン産アーモンド、国内外の素材を使ったフィナンシェを毎日、店頭で焼き上げている。「プレーン」「ショコラ」「紅茶」「オレンジ」など、現在9種類のフィナンシェを販売している。

 同店は2021年夏、「静岡県特産物ご当地フィナンシェ」シリーズの第1弾として、沼津の戸田産のタチバナを使った「橘マスカルポーネ」を発売。今回が同シリーズの第2弾となる。

 黒糖ほうじ茶は「岩城製茶」(函南町畑)のほうじ茶の粉末を使用。岩城製茶では30年以上前から無農薬栽培にこだわり、一番茶のみを製造販売している。肥料は地元の酪農家が作った完熟堆肥を使い循環型の農業を行っている。

 店主の土倉章義さんは「店のスタッフと岩城製茶が知り合いで、お茶のサンプルをもらったことがきっかけ。ほうじ茶フィナンシェを作りたいと以前から思っていて、これまでも試作をしていたが、岩城製茶のほうじ茶で作ったらとてもいい仕上がりとなった。約1カ月、毎日生地を作って試食し、ベストな配合を探り黒糖を入れることでほうじ茶の香りを際立たせている」と話す。

 岩城製茶3代目の岩城東秀さんは「丹那盆地で作る茶は、寒暖差の激しいこの土地だからこそできる深い味わいで、香りは自然だが主張があって豊かさがある。これまでのお茶のテイスティングの経験から、お茶の味わいの舌の感覚があるほうだと思っていたが、土倉さんの勘の鋭さ、絶妙な配合バランスのセンスに驚いた」と話す。

 土倉さんは「まずは地元の人にこのフィナンシェのことを知ってもらいたい。そして県外の人にも、このフィナンシェを通して岩城さんのお茶の魅力を知ってもらい、岩城さんのお茶を購入するきっかけになってくれたらうれしい。静岡県には農産物、水産物など特産がたくさんあるので、今後もご当地フィナンシェを開発していきたい」とも。

価格は1個240円。営業時間10時30分~19時。1月31日と2月1日は「ニュースタンド」(大手町)でも扱う。

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