沼津市金岡地区の東名町子供会が2月19日、「SDGsカレンダー ~未来の地球を守ろう~」の完成披露会を行った。
同会には52世帯65人が所属し、子どもの活動の支援を行っている。高校教師でもある樋口華奈会長は「高校教育ではSDGsは教科書で学ぶ大事なこととして知られている。今年1年は新型コロナウイルス感染症の影響で活動が少なく、子ども会の支援もない中、SDGsを学ぶ活動がカレンダー製作のきっかけとなった」と話す。
小学生に分かりやすいよう、樋口さんらがSDGsを解説するテキストを制作し、昨年3月に子どもに配布した。子どもたちは樋口さんのテキストで学んだことをはがきサイズの紙1枚にまとめて発表。発表した絵を参考にカレンダーを製作した。
金岡小学校4年生の山梨好未さんは「SDGsのことは配られた冊子で初めて知り、その後インターネットなどで調べた。これまでスーパーやコンビニなどでレジ袋などをもらっていたが、冊子を読んでエコバッグを持参している」と振り返る。
6年生の池谷尚映さんは「食べ物を無駄にしないことを学んだ。これまで捨ててしまうことがあったが、自分の食べられる分だけをよそったり、残ったものはラップに包んで保存したりしている」とも。
子ども会の予算のほか古紙回収などで集めた資金などで100部を製作した。完成したカレンダーは子どもたちに配るほか、子ども会の協力企業に配付する予定。
カレンダーの制作風景と子どもたちのコメントを収めた動画をユーチューブで公開している。樋口さんは「作って終わり、では意味が無い。たくさんの人に見て、知ってもらいたいと思って動画を公開した」と話す。「カレンダーを日常目につく場所に置いてもらい、差別・地球環境に配慮のできる大人に育ってもらえたら」とも。