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沼津の温浴施設で「オロポ」の売り上げ増加 コロナ禍で苦境の経営支える

オロポを飲むスタッフたち

オロポを飲むスタッフたち

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 沼津にある温浴施設「沼津・湯河原温泉 万葉の湯」(沼津市岡宮)でオロナミンCとポカリスエットを合わせたドリンク「オロポ」の売り上げが伸び、新型コロナウイルス感染症の影響で利用客が激減した同館の経営を支えている。

同館の経営を支える「オロポ」

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 2018(平成30)年にリニューアルし、ロウリュサウナとミストサウナの2種類を備える同館。サウナファンの満足度を上げるため、サウナ上がりの飲料として「オロポ」を2020年から提供している。ホール担当の新谷敬之マネジャーは「関東の温浴施設の情報を聞いて始めたのがきっかけ。温浴やサウナで失った水分を補給し、ポカリスエットで割ることでオロナミンCの炭酸がまろやかになる」と特徴について説明する。

 販売当初月間100杯ほどの売れ行きだったが、次第に同館のサウナファンに注目され始め、利用客から商品に関するリクエストが来るほどに。現在9種類のオロポを用意し、売り上げが10倍以上に跳ね上がった。

 3月7日には「サウナの日」にちなんでイベントを行い、「オロポ」を370円で提供したほか、しびれ麺とオロポのセット「ととのいセット」を販売。普段の平日と比べて20%ほど来場客が増え、オロポは通常の2.3倍売り上げたという。

 この日訪れた利用者は「風呂上がりは決まってオロポを飲んでいる。駅からは遠く自動車で来るためアルコールの摂取はできないが、オロポがあるのでノンアルコールで満足して帰ることができる」と話した。

 新田和弘支配人は「クエン酸や乳酸菌など、サウナファンに対して健康を意識した商品を提供している。種類の多さはファンの要望に応え続けてきたから。今後もファンの声に耳を傾けながら、種類・消費量共にオロポの日本一を目指して提供していきたい」と抱負を語る。

 オロポの価格は各470円。営業時間は10時~翌8時。

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