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西伊豆で「潮かつお」体験ワークショップ 20人が伊豆の伝統食を体験

潮かつおの製造法を伝える芹沢さん

潮かつおの製造法を伝える芹沢さん

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 カネサ鰹節(かつおぶし)商店(西伊豆町)で11月20日、イベント「潮かつお作り体験と潮かつお&田子節ワークショップ」が開催された。主催はスローフード富士山(函南町新田)。

カツオに塩を詰め込んだ参加者

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 西伊豆地域では、一本干しした潮かつおのことを「正月魚(しょうがつよ)」と呼び、縁起物として重宝する風習がある。三が日は神棚に飾り、4日以降にあぶりや酢漬け、調味料として使うことで知られ、西伊豆町の民俗文化財に指定されるなど、地域を代表する特産品の一つ。

 今回は潮かつおの制作体験ができる企画で、伊豆半島や神奈川県、東京都から20人の男女が参加。参加者は生のカツオの内臓をさばく作業から開始し、開いたカツオに塩を詰め込む体験を行った。この後10日ほど塩漬けにした後、風乾させ、年末には各家庭に届けるという。

 神奈川県から参加した50代の女性は「昨年の参加した試食会で潮かつおを初めて知り、参加した。潮かつおはすぐに作れるものでなく、時間をかけてうまみを出すことを知った。年末に自宅に届いたらお茶漬けにしてみたい」と話す。

 今回講師として指導したカネサ鰹節商店5代目の芹沢安久さんは「参加者から面白かったと前向きなコメントをもらえてうれしい。このようなイベントを通じて、潮かつおと西伊豆の文化を知ってもらい、後世に残していければ」と話す。

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