三島にある佐野美術館(三島市中田町)で1月7日から、展覧会「乱世を駆け抜けた名刀~戦国の動乱から徳川の時代へ~」が開かれている。
幼少の頃から徳川家康に仕え、数々の合戦で傷一つ負わなかったといわれる本多忠勝のやり「蜻蛉切(とんぼきり)」や、織田信長が長篠の合戦の褒美とした長篠一文字、上杉謙信ゆかりの火車切など、武家文化を象徴する刀剣や美術工芸作品など約60点を紹介する。
同館広報グループの西脇玉己さんは「武将と一緒に時代を駆け抜けた名刀に思いをはせてほしいと企画した。刀剣はキラッと輝く美しさと、人によっては怖いと感じる緊張感を兼ね備えているのが、他の美術品とは違う魅力」と話す。
東京都から訪れた七瀬美穂さんは「刀剣乱舞のファンで、刀を見てみたいと、父の誕生日の前日に家族で来た。現代にない物なので、歴史を感じる。実際に見て、うれしく心が弾んだ」と感想を話す。
西脇さんは「近隣の人だけでなく冬休みを活用して遠方から来館する人もいて、老若男女多くの人に来館してもらっている。大河ドラマを楽しむように想像力で補完しながらそれぞれの刀剣を見てほしい」と呼びかける。
開館時間は10時~17時。入場料は、大人・大学生=1,100円、小中高生=550円。木曜休館。2月12日まで。