伊豆の国の民宿「一句石(いっくいし)」(伊豆の国市中)の「女将(おかみ)さんのバラ園」が5月1日、今シーズンの営業を始めた。
1968(昭和43)年開業の同施設は、地元客を中心に法事や宴会などにも多く利用されてきた。現在は創業者の娘であるおかみの小林一世さんと、小林さんの三女に当たる若おかみの松井佳代さんが中心となって営業している。
約1300平方メートルの敷地に約350種約2000株のバラを育てているというバラ園の5月1日現在の開花状況は1~2分咲き。松井さんによると、見頃のピークは5月10日ごろという。
小林さんは「約20年前、駐車場を増設する際に、お客さまに喜んでほしいとバラを植え始めたのがきっかけ。購入したバラの苗が突然枯れることがあるため挿し木にしたところ、たくさん根付いてバラ園がどんどん拡張していった」と話す。
松井さんは「母が小さく始めたバラ園が年々話題となり、多くの人が訪れてくれるようになり感謝している。規模が大きくなり維持費もかかるためクラウドファンディングや入場料制も考えたが、無料開放を続けている。今後は咲き終わったバラの花を摘むボランティアを集めたい」と話す。
小林さんは「一昨年から裏山の木を切り、アジサイも植え始めた。子どもから高齢者まで、地元民が気軽に立ち寄れる場所にしていけたら」とも。
入場無料。