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土肥金山の金塊が時価総額25億円超える 21億円の含み益も「複雑な心境」

時価総額25億円を超えた、同施設の金塊(2022年撮影)

時価総額25億円を超えた、同施設の金塊(2022年撮影)

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 土肥金山(伊豆市土肥)で展示されている金塊の評価額が8月28日、25億円を突破した。

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 室町時代から金の採掘が始まり、江戸期から昭和期にかけ隆盛した土肥金山。推定総採掘量は金40トン、銀400トンといわれ、佐渡金山に次いで国内2位。

 1965(昭和40)年に閉山となったが、1972(昭和47)年に敷地をテーマパーク化した。館内では坑道の見学や砂金取り体験など、金にまつわる体験・学習ができる。

 同施設のメインとして展示しているのが重さ250キロある金塊。2000(平成12)年に200キロで製作され、2005(平成17)年には250キロに増やし、現在金塊の大きさは世界一に。2005年当時の時価総額はおよそ4億円だったという。

 金の価格高騰で、8月28日には1グラム1万円を突破。8月30日の相場では1万50円となり、250キロの金塊は時価総額25億1,250万円と最高値を更新し続けている。

 同館課長の国分歩さんは「金塊は製作当時から比べ21億円の含み益が出ている。金の価値が1万円を超えたあたりからテレビや新聞の取材が相次いでいる。現在、報道を見たという観光客が多く訪れている」と話す。

 一方で、「金は情勢不安になると値段が高騰する傾向がある。近年の新型コロナウイルス感染症の影響や、ウクライナ情勢から急騰し、現在は円安の影響もありさらに高騰。金の価値が上がるのはうれしいが、世界の情勢が安定してほしいという願いは常にある」と複雑な心境という。

 今後について「金の話題が注目されているが、今後も学んで楽しい施設として運用していき、金塊を中心に金運をもたらすイベントを行っていきたい」と意気込む。

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