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沼津蒸留所が「大中寺いも」使ったクラフトジン販売 芋焼酎がベース 

200本限定販売商品のクラフトジン「Muso」

200本限定販売商品のクラフトジン「Muso」

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 沼津蒸留所(沼津市上土町)が3月23日、沼津の伝統野菜「大中寺いも」を使ったクラフトジン「Muso(ムソウ)」の販売を始めた。

「Muso」に使うボタニカル

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 静岡県初のジン蒸留所として2020年9月29日に創業した同社ではこれまで、戸田タチバナ、伊豆のバラ、松崎産レモングラス、キンカン、伊豆産イチゴ、サクラ葉などの地域特産品を使ったクラフトジンを季節ごとに製造販売してきた。

 同蒸留所によると、クラフトジン製造のベースには通常「リパブリュー」(沼津市大手町)のアルコールを使っているが、今回は沼津市の愛鷹(あしたか)山麓で栽培されたサトイモ「大中寺いも」を使った芋焼酎「夢窓」をベースに使ったという。香り付けには、大中寺(中沢田)境内で採れたカヤの実、ギンモクセイ、青サンショウ、ジュニパーベリー、カルダモン、コリアンダーなどを使う。ラベルデザインは美術家のさとうなつみさんが担当した。

 同社スタッフの永田暢彦さんは「伝統野菜の大中寺いもは見た目のインパクトがあり、味もよくいろいろな料理に使える食材。伝統を引き継いで頑張っている生産者がいる。クラフトジンを楽しみながら、『大中寺いも』についても目を向けてもらえたら」と話す。

 「フルーティーで清涼感のある味が特徴。炭酸で割って、レモンやカボスなどお好みのかんきつを軽く絞ったジンソーダは、食事にも合わせやすくお薦め」とも。「水割りにするとスパイスの香りに、原酒の焼酎もほのかに感じられる。今回は昨年の商品には使わなかったギンモクセイや青サンショウを香り付けに使っている。進化したクラフトジンを味わってもらいたい」と永田さん。

 価格は500ミリリットル入り=6,500円。200本限定商品。沼津市内の酒販店、沼津市ふるさと納税、沼津蒸留所の店頭とオンラインストアで販売する。

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