あわしまマリンパーク(沼津市内浦重寺)が7月12日から、新体制で営業を再開する。同館が6月9日、発表した。
同館は1963(昭和38)年7月、前身の「淡島海洋交園」として開館。1984(昭和59)年に現在の名称に変更した。魚類のみならずアシカやイルカ、は虫類などの飼育・展示なども行い、年間8万人ほどの来館客があった。同園も舞台の一つになった「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンからは「聖地」とされ、アニメファンも「聖地巡礼」に訪れた。
同館は施設の老朽化などを理由に今年2月25日、60年の歴史に幕を閉じた。閉館には多くの惜しまれる声が上がり、4月には放送作家の今村クニトさんが旧経営陣から株式を取得し、社長に就任。再開を目指し活動していた。
今回の営業再開は、飼育施設や展示ゾーンなどの一部の施設から。イルカのショーは設備とスタッフの拡充と教育ができ次第、観覧可能となる。
休館中は限られたスタッフで全ての動物を飼育していたという同館。今回の休館中には譲渡など一切なく、閉館前の動物に再会できるという。
伊藤裕館長は「新社長と一緒に再オープンに向けて頑張っていきたい。今後については未定だが、また足を運んでほしい」と来場を呼びかける。