「あわしまマリンパーク」（沼津市内浦重寺）が2月25日に閉館し、60年の歴史に幕を閉じた。

　同園は1963（昭和38）年7月、前身の「淡島海洋交園」として開園。1984（昭和59）年に現在の名称に変更した。魚類のみならずアシカやイルカ、は虫類などの飼育・展示なども行い、、年間8万人ほどの来場者が訪れていた。同園も舞台の一つになった「ラブライブ！サンシャイン!!」のファンからは「聖地」と称され、アニメファンも「聖地巡礼」に訪れた。

　当初は2月12日に閉園する予定だったが、発表直後から閉園を惜しむ来園者が増え、来園者が5～10倍になり来園者の車で駐車場があふれる事態となったことから、混雑緩和のために25日まで営業を延長した。

　閉園の理由は園内設備の老朽化。伊藤裕支配人は「再建を目指し、数社と交渉を行っている。ぜひ再開園したい」と話す。

　最終日に訪れた沼津在住の30代男性は「アニメがきっかけでこの水族館を知った。豊富な種類と楽しい展示方法に憧れを感じたことから沼津に移住するきっかけを作ってくれた大事な施設。残念だが、再開園には期待したい」と話す。