三島の食品加工会社「三島食品」(三島市南二日町、TEL 055-975-1220)が6月1日、贈答用ふ菓子「いぃふぅ麩」を発売した。
同社は創業50年以上の食品加工会社で、うどんやそばの製麺からスタート。16年前に本社と工場機能を移転した際にふ菓子の製造を始め、県東部では唯一の製造工場を保有している。
静岡県ではふ菓子のことを「さくら棒」と呼び、黒砂糖ではなく白砂糖を溶かしたののを付着させる。静岡県内では代々愛されている駄菓子で、夏祭りなどの縁日では定番となっている。さくら棒はピンク色をしているのが基本だが、同社ではメロンやブドウ、ミカンなどをラインアップし、10種類ほどの味を提供している。
富士箱根湧水を使ったさくら棒の生産数は1日400本ほど。専務の伊丹大地さんは「外面をカリッとさせ、内面を柔らかくされるには手による感触や調整が必要。大量生産にしてしまうとその食感を表現できない」と話す。
今回発売した商品のきっかけについて、「私自身が2年ほど前に結婚式の引き出物として出したことがきっかけ。その後、友人たちからの要望などに応えていくうちに商品化案が浮かんだ」という。
ミルク味とさくら味がセットになっている同商品。15センチほどの贈答用には名入れするサービスも行っている。今回はカットする前の状態で1本約80センチの「ロング版」の販売も行う。「息の長い夫婦という意味を込めて縁起物になってくれれば」(同)とも。
価格は、通常サイズ=298円、ロング=1,500円(以上、税別))。同社のほか通販サイトで販売する。