下田で5月20日~22日、「黒船祭」が開催される。市内各所で現在、地元住民らが準備を着々と進めている。
同イベントは、開国のきっかけとなった黒船来航にまつわる下田内外の先賢の偉業を顕彰し、その功績を記念して作られたもので1934(昭和9)年に始まった同祭は今年で77回目。現在では初夏の下田を代表する風物イベントへと成長した。
20日夜は海上花火大会、21日は国際平和を祈念する式典、米海軍第7艦隊音楽隊とキニック高校ドリルチームによるパレードなどが行われる。最終日にあたる22日までには、町なかで催される「黒船祭開国市」を中心に、参加型の企画やライブ、地元住民らによる再現劇など多くのイベントが行われる。
下田海中水族館(下田市3)では現在、軍服を着たペリー提督の姿に扮(ふん)した潜水スタッフが水槽で餌付けショーを開いている。ペリー姿のスタッフは、水槽前にいる来館者たちとの記念撮影にも応じる。22日まで。
昨年の同祭で初披露したご当地ゆるキャラ「ぺるりん」は、生誕1周年を記念し、地元小学生らとともに「ぺるりん音頭」を作曲し、レコーディングを行った。
ぺるりんのデザインを担当した佐藤潤さんは「下田の名物が盛り沢山の内容。馴染みやすいリズムなので、子供達にも踊ってもらえたら」と話す。また今回の黒船祭について「これをきっかけに多くの人たちが、下田の人々のノリの良い人柄、豊かなおもてなしの心を知って頂けたら」とも。