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熱川のワニ園でワニの赤ちゃん誕生 夏休みには触れ合い体験も

新しいワニの誕生を優しく見守る浜野さん

新しいワニの誕生を優しく見守る浜野さん

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 熱川バナナワニ園(東伊豆町奈良本)で7月6日早朝、クチヒロカイマンがふ化した。

カメラ目線の赤ちゃんワニ

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 1958(昭和33)年に開園した同園は、ワニや熱帯植物を主に扱う動植物園。9000種類の植物のほか、14種類約143頭のワニが飼育されていることで知られ、一時期は20種類のワニを飼育し世界一の保有種類を誇っていた。

 今回ふ化したのは、2006年に誕生した母ワニが産卵したもので、同園にとって「5世代目」のワニとなる。

 同園のワニは、4月ごろに産卵シーズンを迎え、一度に10個~40個の卵を産卵する。同園飼育課長でワニの飼育歴30年を超える浜野芳弘さんによると、卵は産卵直後、ワニの別個体によって食べられることがあるため、卵飼育員が捕獲し、ふ化器で80日ほど育成を行うという。

 今年は卵の捕獲が少なく、ワニの出産は今シーズンが初となる。ふ化したクチヒロカイマンは、南米に生息するアリゲーター科のワニで、成長すると全長2.5メートル、体重100キロ程度まで大きくなる。

 ふ化した当初のクチヒロカイマンは、全長21.5センチ、体重40グラムでまだまだ小柄。浜野さんは「成体になるまで8年ほど掛かる。大きくなると、それぞれの個体の特長が生まれる。愛嬌(あいきょう)のある個体から攻撃的な個体、おとなしい個体など、ワニにもそれぞれ個性がある」と話す。

 現在はワシントン条約などの条例で取引が制限されているワニたち。浜野さんは「多くの種類を保存しながら、ワニの生態について多くの人に知ってもらえれば。夏休み期間中には、赤ちゃんの展示や、1歳~2歳の若いワニの触れ合い体験も予定している」と話す。

 開園時間は8時30分~17時。入園料金は大人=1,500円、中学生以下=750円。触れ合い体験は7月25日から。

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