旧三島市立中央幼稚園(三島市中央幼稚園)で1月21日、イベント「なつかしの給食レストラン」が行われた。
同地は三島市の中心地に位置し、園舎・園庭を含め敷地面積はおよそ840平方メートル。その歴史は古く、120年ほど地域の子どもたちの学びやとして活躍し、耐震構造を満たしていない問題や、園児の減少などを理由に2011年に閉園した。
同地の有効活用については、2016年公開の映画「惑う After the rain」の製作に参加したNPO法人みしまびとが運営を担当。現在8月のオープンに向けて、同地を「みしま未来研究所」と名付け事業者の募集や運営方法などを策定中で、4月にはリニューアル工事も予定している。
同企画について、担当の杉山和輝さんは「100年以上の歴史のある幼稚園に再び多くの人が集まり、再びここから交流が生まれ、新しい活動の芽生えが生まれてほしいと考えている」と話す。
今回のイベントは、同企画の認知の向上と園内の有効活用に向けたテストマーケティングを兼ねたもの。
園内では、揚げパンやソフト麺で食べるミートソースなど懐かしい給食メニューを500円で提供するほか、昔ながらのコマ遊びなどの体験コーナーなども設けた。給食メニューは150食用意したが、全て売り切れたという。
同イベントに参加した三島在住の70代の女性は「近くに住んでいて、子どもたちのにぎやかな声が印象的。新しく再生すると聞いて、とてもうれしく思う」と話す。給食の感想について「自身たちでは体験がないが、娘たちの世代が楽しく食べていた印象。優しい味がしてとてもおいしい」とも。
杉山さんは「とても好評な企画で、来月も実施したい。現在は同敷地内で飲食施設を運営する業者も募集していて、多くの人がこの街の活性化に参加できるような施設にしていきたい」と話す。
今後の予定はホームページで公表する。