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三島にキャンピングカーのコーヒー店 好みに合わせパーソナルコーヒー提供

店内でコーヒーの説明をする岡田さん(右)

店内でコーヒーの説明をする岡田さん(右)

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 佐野美術館近くの住宅地にキャンピングトレーラーを利用したコーヒー店「COFFEE&CO.(コーヒー・アンド・コー」(三島市南本町)がオープンして2カ月が経過した。

店舗外観

 エアストリームと呼ばれるキャンピングトレーラーを利用した同店。1965年製で、およそ4.5メートルの車内はカウンター席が中心。車内にはコーヒーの生豆を保存する冷蔵庫、専用の焙煎(ばいせん)機などを備え、車内で焙煎・抽出・提供が全て行える。

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 店内のメニューは「COFFEE&CO.ブレンド」と、月替わりの「スペシャルコーヒー」の2種のオリジナルブレンドのみを販売。「COFFEE&CO.ブレンド」にはアイスコーヒー・カフェオレなどのバリエーションを用意している。

 同店を営むのは岡田裕二さん(44)。岡田さんは大学卒業後に横浜の半導体商社に入社。会社員時代にはマーケティングを担当し、アメリカのIT文化を国内に持ち込むこともあったという。

 同店を開いたきっかけについて、「会社員も20年以上勤めたとき、次のステージでの仕事がしたいと思った。そのときに思ったのが、学生時代にアルバイトしていたコーヒー店で、ここでコーヒーの魅力を知った。10年前に妻の地元である三島に引っ越し、三島の魅力を伝える仕事を考えたときに、豊かな水とコーヒーが合致し、コーヒー店を始めようと思った」と振り返る。

 店内ではコーヒーの提供のほか、オリジナルブレンドの焙煎サービスも行っている。コーヒーは大きく「アジア」「アメリカ」「アフリカ」に分類し、来店客の好みに合わせたブレンドワークショップを行うのも特徴。岡田さんは国内でも400人ほどしか保有していない、コーヒーの格付け資格「Qグレーダー」を保有。岡田さんは「小さい店だからこそ、小回りの利くサービスが可能。店舗の味を気に入ってもらうのではなく、その人好みの味わいを提供したい」と話す。

 岡田さんの自宅前で行うエアストリーム店舗は移動も可能で、コーヒーの提供やワークショップを各地で行っているという。ワークショップ後には顧客データを管理し、その人に合わせた焙煎をウェブでも注文できるようにする。

 岡田さんは「遠くにいても自分のコーヒーを味わってほしい。普段はウェブで注文してもらい、年に1度や2度、自身の好みを伝えに三島に来てくれれば。三島の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 この日訪れたのは市内在住の市川真央さん(10)。岡田さんの妻と市川さんの母が知り合いという縁で来店した市川さんは「とてもおしゃれでかっこいい。落ち着いた店内でおいしいカフェオレが飲めて、みんなに教えたい」と話していた。

 岡田さんは「その人に合わせたパーソナルビジネスに興味があり、今後は地域との関係を生みながらコーヒーだけに限らず人をつなげるサービスを行いたい。東京と異なり、地方の人を大事にする土地柄だからこそ可能性がある」と新しい可能性について話す。

 営業時間は9時~18時。定休日は火曜・金曜とイベント出店日。コーヒーブレンド体験は3,000円(要予約)