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沼津に晩ごはん店「優ごはん」 食事を通したコミュニケーション目指す

自身が製作した総菜でもてなす神宮さん

自身が製作した総菜でもてなす神宮さん

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 沼津市上土町に飲食店「優(ゆう)ごはん」(沼津市上土)がオープンして1カ月が過ぎた。オープン日は7月15日。

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 上土町の飲食店街の中にある同店の店舗面積はおよそ9坪で、席数はカウンターのみ7席。バーとシェア営業を行っており、営業日は日曜~水曜の週4日。店は店主の神宮優子さんがメインで運営する。

 メニューは季節に合った素材を使った総菜が中心。手作りの小鉢8品とメイン1皿から成る「優ごはん定食」(1,700円)を中心に、晩酌に利用できるセットやビールなどのアルコールをそろえる。時間に余裕があれば客のリクエストに応えることもあるという。

 神宮さんは2人の子どもを育てながらセラピストとして活動している中で、「セラピストとして健康を考えたときに、食の問題はとても大事に感じていた。独身の知人たちが健康の問題を抱えていることにも気付いた。そこで、自分が健康的な食事を作って、毎日の顔色や声など食事を通してコミュニケーションする場を作りたい」と思い店を開いたという。

 当初はメインターゲットを20~40代の独身男性に据えて定食のメニューを開発したが、オープンから1カ月ほどすると、高齢者や若い女性など想定外の来客が多くあったという。時にはカウンターの客同士で恋愛相談に乗る光景もあるという。「自分では想定していなかったが、多くのお客さまとのコミュニケーションが生まれているのはとてもうれしいこと」とも。

 告知などは一切行っていない同店。来店客は神宮さんのインスタグラムやブログなどから知った来店客も少なくない。来店客の男性は「SNSの更新でおいしそうな食材が並ぶのがとても興味があった」ときっかけを話す。神宮さんは「自分の発信がいろいろな人をつなげてくれるのはとてもうれしい」と振り返る。

 今後は、神宮さん1人だけでなく月替わりの「ママ」を呼んでイベントも予定。神宮さんは「カフェやコワーキングスペースと異なる、会社・自宅だけでない人が集まるサードプレイスを目指したい。自分が店のオーナーになり、シェアスタイルの飲食事業を増やし起業支援もできれば」と話す。

 営業時間は17時~24時。木曜・金曜・土曜定休。

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