大社の杜みしま(三島市大社町)で9月1日・2日、イベント「杜の染め物屋さん」が開催される。
同イベントは、施設の運営を行う加和太建設(同一番町)の新入社員研修の一環として行われ、企画から運営まで同社の新入社員の21人が5月から計画し、実行するもの。
同企画は新入社員のうち6人のグループが担当するもので、同地域に受け継がれてきた染め物技術に着目。施設内では染め物の歴史が学べるクイズ企画や、染め物体験のワークショップなどを行う。
同企画リーダーの野沢文哉さんは「三島にはきれいな水が流れていて、かつては20軒以上の染物屋があったという。しかし、現在には数軒しか残っておらず、染め物の文化があったことを知る人が少なくなった。今回のイベントを機会に三島に古くからある文化を知ってもらえれば」と話す。
染め物体験のワークショップは、三島市内で染物店を営む遠州屋染物店(同東本町)が技術協力。伝統的染め物技術の一つ「型染め」を無料で体験できる。
染め物体験は、三島商工会議所青年部が三島の歴史と文化を表現した「三島柄」から6つの柄を選び、あらかじめのり付けされた手ぬぐいを染め上げていく体験を行う。作り上げた染め物は全長およそ25メートルの反物に仕上げ、楽寿園や同施設で展示する予定という。
企画のメインは小学生以下の児童とその両親を設定している。野沢さんは「自身の周囲にも染め物の文化を知る人は少なかった。染め物文化について多くの人が参加してもらい、三島の歴史に触れてもらいたい」と参加を呼び掛ける。
開催時間は10時~17時。