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三島出身の写真家が「写真室」 「飽きない写真」で家族の風景切り取る

「式典だけでなく、さまざまな表情を撮影したい」と話す眞野さん

「式典だけでなく、さまざまな表情を撮影したい」と話す眞野さん

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 三嶋大社の向かいある商業施設「大社の杜みしま」(三島市大社町)に11月1日、写真館「眞野写真室・別室」がオープンした。

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 大社の杜みしまは2013年に開業。施設内の17テナントには、飲食店や雑貨店、ギャラリーなどが入る。

 眞野写真室は2階にオープンし、店舗面積は約10坪。室内にはスタジオ撮影用の機材と、眞野さんがこれまでに撮影した作品集が並ぶ。

 写真室の「写真係」である眞野敦さんは1977(昭和52)年三島市生まれ。高校卒業後に上京し、フォトグラファーとして活動を開始。現在までにAPAアワードや神戸新聞広告賞、日経産業新聞広告賞の受賞歴があり、さんしんギャラリー善(本町)やみしまプラザホテル(同)などで個展も開いている。

 写真室の開設について「東京をメインに仕事をしてきたが、祖父母が三島で営んでいた店『七福』が自身の原体験。自身の故郷で自分の技術を使い、地域の活性化を担いたかった」と話す。

 写真室は完全予約制。スタジオや大社の杜を中心に撮影する。撮影時間はおよそ1時間30分で、1日限定3組。「撮影の時間はコミュニケーションを大事にし、その人らしい姿を切り取ることを重視している。七五三では子どもだけでなく、父母や祖父母、きょうだいも撮影し、対象者だけでなく家族の『思い出』を撮影したい」と話す。写真は翌日以降全てデータで提供するという。

 家族写真を撮影する際には「飽きない写真」を意識して撮影するという。「コマーシャルフォトと異なり、インパクト重視でない、いつ見てもいい写真を目指している。そのため、コントラストは強めにしないで淡い印象に仕上げ、家に飾っていつでも眺められることを意識している」。

 写真室ではコマーシャルフォトで培った技術で地域企業の宣伝写真なども担当する。現在は「LOVE割」と称した地元企業の応援企画も進行中。三島や地元を盛り上げる企画・商品には、最大半額の値引きを行う。

 受付を担当する大社の杜みしまの大塚徹さんは「三島や伊豆半島には面白いサービスや企画が多くある。今回のサービスを通して、より魅力を多くの人に伝わるきっかけをつくっていきたい」と話す。

 今後について眞野さんは「自身が三島にいることによって、写真家になりたいと思う人の一助にもなれば。学校に通うことやスタジオで学ぶことも大事だが、写真を撮影できる環境のハードルをもっとハードルを下げたい。今後はそのような人を増やすため、ライティング教室や写真講座を開いていきたい」と話す。

 家族向け写真サービスは3万5,000円~。

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