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熱海にゲストハウス「エンノバ」 「人の縁つなぐ拠点」目指す

(右から)カフェバーのカウンターに集まる村松さん、梅原さん、小口さん

(右から)カフェバーのカウンターに集まる村松さん、梅原さん、小口さん

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 カフェ&バー&ゲストハウス「ennova(エンノバ)」が3月9日、熱海市春日町にオープンした。

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 JR熱海駅近くにあるビルを改装した同施設。1階はカフェバー、2階はゲストハウス、3階は貸しスペース、4階はシェアハウスとして営業する。

 同ビル店主の小口真世さんは2003年から東京・恵比寿でカフェバー「ククイカフェ」「エンククイ」の2店を約10年間経営し、函南に移住。出産を経て2015年には熱海のゲストハウス「MARUYA」内でデリカフェ「エンとマル」を経営してきた。

 小口さんは「旅行者や地元民が地位や年齢、生き方に関係なく交流でき、落ち着いて立ち寄れる場にしたい」と話す。

 1階のカフェバーには広さ1坪ほどの店2店入居している。現在大学生の村松徳馬さんが店主を務める書店「トドブックス」と、伊東市出身の梅原大我さんが経営するセレクトショップ「conoba syore」の2店だ。

 村松さんは「向かい合う関係を表す『間(あわい)』をテーマにした本を用意したい。旅の合間や仕事に疲れた人などにさまざまな本を紹介したい」と話す。

 梅原さんのセレクトショップには、伊豆半島で活動する作家の作品を中心に取り扱っている。中には木彫りの熊をパンダ色に塗ったユニークな作品なども並ぶ。梅原さんは「ここに訪れた人に伊豆地域を知ってもらうきっかけになれれば」と話す。

 小口さんは2店について、「自分がカフェを経営した際は、貯金をするなどオープン時に苦労をすることが多かった。店舗を一緒に運営することにより、初期コストを低減させることが可能。これによって若い人たちの事業を応援したい」と話す。

 「1階だけでなく、3階や4階のスペースを生かしたギャラリーや企画も考えていきたい」とも。「今後もこの施設を中心に、多くの人の縁をつなげていければ」と小口さん。

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