伊豆漁協下田市魚市場(下田市外ヶ岡)周辺と下田市商店街で6月1日から、「きんめ祭り」が開催されている。
下田港は、キンメダイの水揚げ量が年間約3000~4000トン前後で日本一を誇る。キンメダイは水深400~600メートルの水域にすむ深海魚で、下田では一年を通して漁獲され、旬は冬といわれているが、産卵期前の6~7月にも脂がのる。同イベントは食べ頃となるこの時期に合わせて行われる。
毎週日曜には、道の駅「開国下田みなと」(下田市外ヶ岡)で、キンメダイの握り一貫とキンメダイのあら汁が付いた「100円 振る舞い寿司」が先着250貫販売される。
魚市場では、火曜と土曜を除く期間中、キンメダイの水揚げ見学ができる。同市場の岸壁に接岸された船からキンメダイの荷揚げ後、選別する様子が見られる。
同イベントについて、伊豆漁協下田市魚市場の飯田安一さんは「5月は水揚げ量が少なく心配したが、6月に入り増えてきた」と話す。
20日・21日には「海産きんめ市」が同市原町で行われ、市内の飲食店が開発した和・洋・中料理の丼の販売や、きんめ加工品、干物、海産物を販売。ミニコンサートなども行われる。
同イベント期間中、加盟店・宿泊施設の利用でもらえる抽選券で応募すると、キンメダイや地場産品が当たるキャンペーンなども。下田市観光協会の藤原徹佳さんは「ぜひ、脂ののった旬のきんめを食べに来てほしい」とイベントの参加を呼び掛ける。
イベントは6月30日まで。