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伊豆で冬虫夏草の写真展 撮影者「ほふく前進で撮影」苦労も

伊豆で冬虫夏草の写真展 撮影者「ほふく前進で撮影」苦労も

撮影された冬虫夏草と、実物を持つ大塚さん

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 伊豆市の静岡県きのこ総合センター(伊豆市修善寺、TEL 0558-72-1135)で1月20日、「怪しいキノコ写真展-冬虫夏草の世界-」が始まった。

 同展では、静岡県東部農林事務所職員で静岡県レッドデータブック菌類部会冬虫夏草部門調査員の大塚健佑さんが仕事の合間に県内を含む全国で採取・撮影した冬虫夏草の写真35点を展示している。

 冬虫夏草は昆虫などに寄生して、その体から触手のようにキノコを伸ばす異形の菌類のこと。「冬虫夏草」の名前の由来は、昔は虫と草(キノコ)が一体で、冬に虫、夏に草になると考えられていたことによる。実物は数センチだが、1メートル近くに引き伸ばされた写真もあり、虫とキノコが融合したインパクトのある造形が鑑賞者を驚かせている。

 大塚さんは「冬虫夏草は謎が多く、奥が深い。見つけるには、冬虫夏草が好みそうな温湿度などの環境を探し、ほふく前進で葉の裏をめくり、ピンセットで土の中から慎重に取り出す。植物のこと、虫のことなど、自然のさまざまなことを学び、少ないヒントから宝探しするような楽しさがある」と冬虫夏草の魅力を語る。

 展示写真の一つである「イリオモテクマゼミタケ」はヤエヤマクマゼミの体から、こん棒状のキノコが何本も生えているのが特徴。大塚さんは「8月の石垣島で、連日40度の過酷な環境の中、1週間でやっと一つ発見した」という思い出深いものだという。

 グロテスクにも、美しくも見える冬虫夏草だが、大塚さんによれば「冬虫夏草ファンはじわじわ増えており、特に女性が興味を持つケースが多い。小さな世界で繰り広げられるシビアな生存競争や、自然界の不思議な造形について知ってほしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~16時。入館無料。6月20日まで。

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