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沼津・加藤学園が甲子園交流戦で初勝利 沼津の応援団「声なきエール」を球場に

勝利を喜ぶ在校生徒たち

勝利を喜ぶ在校生徒たち

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 2020年甲子園高校野球交流試合で8月12日、静岡県代表の加藤学園(沼津市大岡)が出場し、鹿児島城西高校(鹿児島県)との試合を行った。

勝利の瞬間、顔がほころぶ大橋団長

 加藤学園は1925(大正15)年に沼津淑徳女学院として開学。1983(昭和58)年に現在の学校名に改称し、現在は男女共学の高校に。野球部は創部25年にして第92回選抜高等学校野球大会に初出場の切符を手に入れたが、新型コロナウィルスの影響で中止となり、今回の交流試合の出場となった。

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 甲子園の試合に向かったのは選手・監督を含めたおよそ30人。今回会場で応援できなかったチアリーディング部・応援部・吹奏楽部と、3年生の有志たち50人が集まり、パブリックビューイングを実施。会場である同校の講堂内では、それぞれソーシャルディスタンスを保ちながらスクリーンに映し出される試合の行方を見守った。

 同校が攻撃の回になると、2階の観客席に控えていた吹奏楽部のメンバーが飛沫(ひまつ)防止のシート越しに楽器を演奏。チアリーディング部は間隔を空け、応援メンバーはマスクをしながら、体を使い、声なき精いっぱいの応援を行った。

 応援団長で3年生の大橋渉さんは「声は出せないが、この応援を試合会場に届ける思いで頑張っていきたい」と意気込みを見せる。

 試合は5回まで各校0点に抑えたままゲーム進んだが、6回裏に1点を選手、その後8回裏にはランニングホームランで2点を追加。9回に1点を返されるものの、加藤学園は初出場・初勝利を収めた。

 パブリックビューイング会場では得点が入る度にメガホンをたたく音が響き渡り、小さな歓声が湧いた。試合終了後にはソーシャルディスタンスを守りながら、互いに勝利を褒めたたえ合う姿も。

 大橋団長も試合の勝利が確定した瞬間、険しい表情から一瞬だけ笑顔を見せた。大橋団長は「団長のしきたりで笑顔や悲しい表情などは見せないのがルール。しかし、1点を選手した瞬間はとてもうれしく、試合が終了したときはうれしさを我慢できなかった」と話す。

 応援に参加した生徒の一人は「夏休みはどこにも出掛けられず、思い出にもならないと思ったが、この勝利は何よりの思い出。高校生最後の夏にとてもいい思い出をもらった」と振り返った。

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