シェアキッチン&コミュニティースペース「MONDAYラウンジ」(沼津市下香貫)がパキスタンデーの3月23日、オープンする。
この施設は約34平方メートルのアパートの一室をリノベーションし、パキスタンから輸入したランプや鏡台、チェスト、スツールなどの家具を展示し、購入も可能。ラウンジスペースは地域のコミュニティーの場として一般開放も行い、セルフサービスでお茶などを無料で楽しむことができる。
代表の原川萌佳さんは神奈川県出身。東京外国語大学でパキスタンとインドの一部で使われているウルドゥー語を専攻し、卒業後は旅行会社や商社でのパキスタン駐在員などを経て2019年に独立。2020年4月に「孫ターン」として祖母の住む沼津に移住。祖母の所有するアパートの空室を活用し、開業した。
原川さんは「大学在学中にバックパッカーで海外を旅行した時、いつかは起業して海外の良いものを日本に伝えるビジネスをしたいと思った。パキスタン家具は無垢材を使い手彫りの彫刻にカラフルな色付けをしたり、木の表面を削って異なる色の木材や真鍮(しんちゅう)などをはめ込む、象嵌(ぞうがん)細工などが魅力」と話す。
シェアキッチンでは1日だけカフェをやりたい人など小商い向けに提供もする。「喫茶店などをやりたくても場所が無い人や、初期投資ができないという人もこの場所で試すことができる。夢をかなえるための実証の場としてこの場所を活用してもらえたら」(原川さん)とも。
今後はパキスタンを連想するフードアートの実演だけでなく、みそ造りのイベント、こども食堂などを予定している。
原川さんは「自分にとって沼津はパキスタン以上に異国の地だったが、地域の人たちが温かく迎えてくれた。ちょっとくつろいだり、お友達と待ち合わせする場所として気軽に使ってほしい。パキスタン家具を知ってもらうきっかけになれば」と笑顔を見せる。
営業日はSNSで知らせる。3月中は週1日の営業、4月からは日曜・月曜・火曜=10時~17時。