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廃校する沼津・西浦小学校に在校生たちがウインドーアート 思い出の学校行事描く

ペイントされた体育館と参加した西浦小学校の5年生たち

ペイントされた体育館と参加した西浦小学校の5年生たち

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 小中学校統合に伴い本年度で廃校となる沼津市立西浦小学校(沼津市西浦平沢)の体育館の窓に3月10日、在校生たちがウインドーアートを作成した。

デザインを担当した浜口小夏さん

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 1873(明治6)年創立の同校。時代と共に生徒数が減少し、今年3月、147年の歴史に幕を下ろし、来年度からは近隣の内浦小、長井崎中と統合し、長井崎小中一貫校になる。

 ウインドーアートは、体育館2階の窓ガラスに水溶性チョークで学校の校章と伝統行事の夏みかん収穫、運動会の鼓笛隊、駅伝大会などを描いた。

 同企画発起人で「駿陽荘やま弥」若おかみの渡辺頼子さんは「学校の最後を彩りたいと校長先生に提案した。廃校は寂しいが、感謝の気持ちや新しい学校へ通う子ども達にエールを送りたい」と話す。

 アートデザインは、同校出身で沼津西高校芸術科1年生の浜口小夏さんが担当し、企画発起人らと児童たちが色塗りを行った。3月11日の「夏かん収穫・校内見学会」に合わせて約2週間で完成にこぎ着けた。

 浜口さんは「自分だけでなく小学生も一緒に描くことを想定して参加できるデザインを考えた。みんなで協力してやった達成感がある。運動会の鼓笛隊で指揮を振ったことや駅伝大会など、思い出がよみがえった」と話す。

 教頭の久保田勇さんは「素晴らしい提案に感謝している。子どもたちも楽しそうに取り組んでいた。日に日に完成していくプロセスが見てとれた」と話す。

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