ウェブサイト「ひととき百貨店」が6月17日、オープンした。
「沼津の人と時をつむぐ仮想百貨店」をコンセプトに、静岡東部の人を中心に、インタビューを通してストーリーを紹介していく同サイト。「ひと」「とき」をテーマに19のストーリーを掲載し、地域の魅力を紹介している。
サイトの立ち上げについて、地域の親子たちの活動支援を行う「いちご」(沼津市本郷町)代表の藤井さやかさんは「今までパン店を集めてイベントを行ったり、子どもたちと商店街でクリスマスイベントを行ったり、地域振興のイベントを行っていた。イベントの存続について悩んでいた時、沼津の人々の言葉に触れ、励まされた。そこで、人の特徴を表現し共感の輪を広げたいと考え、今回のサイト構築に至った」と話す。
同サイトには、インタビュー記事のほか、人や団体が作る商品を購入できる仕組みも備える。商品販売ページはインタビュー記事と連動し、作り手の思いが伝わるようにしている。
サイト内で販売している焼き菓子の詰め合わせは、藤井さんたちが自ら取材を通して知り合った菓子店の商品を集めた詰め合わせで、販売開始すぐに売り切れるほどの人気商品という。このほか、銅細工職人によるスプーンなど、今後もラインアップを増やす予定。
藤井さんは「ワークショップやリアルイベントなど、人の交流のきっかけになれば。沼津はかつて百貨店が数多くあり人々を楽しませていた。商品が集まる『百貨店』と、情報を集めた『百科事典』を目指してサイトを成長させていきたい」と意気込む。