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松崎の「花畑」存続へ 老若男女が秋空の下、種まき

満開の花畑を心待ちにしながら種をまく参加者たち

満開の花畑を心待ちにしながら種をまく参加者たち

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 松崎町・那賀の田園で10月21日、イベント「田んぼをつかった花畑種を蒔(ま)く人プロジェクト」が行われた。

 同エリアで18年間続いた花畑の風景をを地元有志の手で復活させようと企画した同イベント。例年この時期種まきを行い、翌年3月末からゴールデンウィークまでの間に花が見頃を迎える名物イベントとなっている。近年は1シーズン6万人に上る来場者を動員する年もあった。

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 松崎町は同イベント開催に当たり、毎年およそ700万円ほど計上していた予算を本年度は計上しないことを決定。地元内外から来場者が集まる町の名物イベントが今年は存続の危機を迎えていた。

 松崎町では今年、同イベントの振興を目的に20~40代の地元有志が中心となり花畑実行委員会を設立。松崎町主導で花畑のイベントを行っていた時から、かかし作りなどのユニークな企画を展開し集客アップに取り組んできた。今年は花畑存続を懸けて主催団体に名乗りを上げた。

 実行委員会メンバーの寺田健悟さんは「集客が見込める花畑という観光資源をゼロからもう一度構築するのは非常に難しい。あの景色はほかの場所では絶対に見られないと思ったので、共感してもらえる人を集め存続に取り組もうと決意した」と話す。

 今年6月にはクラウドファンディングを通じて、180万円のプロジェクト資金支援を呼び掛けに対して200万円の資金が集まった。地元に貢献したいという松崎・伊豆出身者をはじめ、町内外から支援が集まった。

 花畑の種まきイベントにはこの日、地元有志に加え、クラウドファンディングのプロジェクト賛同者も数多く集まり、未就学児から高齢者まで幅広い年代の約70人が種まきを行った。

 伊東市在住の小林ひかりさんは「以前住み込みでアルバイトをしていた松崎町内の民宿を通じてプロジェクトを知った。この場所に花畑があって、近くには桜や海もある大好きな町なので、またみんなに来てねと言えるようにしたい」と期待を寄せる。