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松崎の女性たちが「マツタキ今昔絵巻」 アートの力で地域の魅力発信 

絵巻を持つメンバーたち

絵巻を持つメンバーたち

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 松崎町のガイドブック「マツタキ今昔絵巻」完成披露展示会が2月8日、伊豆文邸(松崎町松崎)で始まった。

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 2017年にイベントを通じて集まった松崎町在住の女性7人で組織する「絲(いと)コンセプト」が編集した「マツタキ今昔絵巻」。

 メンバーの1人、高野恵子さんは「子育てがきっかけで移住した者、地域おこし協力隊としてやってきた者、結婚がきっかけで移住した者などさまざまな経歴のメンバーの目線を通じて、松崎のまだ発見されていない魅力を伝えたい」と話す。

 「メンバーたちが目指したのは。通常のガイドブックではなく、観光客だけでなく松崎町に住む人間にも知ってもらうこと。そのためには、分かりやすいガイドではなく、アート視点を入れてみたいと考えた」とも。

 冊子作りは現在、伊豆在住の写真家でフォトコラージュ作家の行貝チヱさん、編集者の住麻紀さんが企画に参加。メンバーたちは、2人と一緒に各所の取材や写真撮影に関するワークショップなどを行い、特色あるガイドブック作りを目指している。

 完成したのは12篇の「絵巻」方式の冊子。各ページにはテーマに沿ったコラージュ写真を中心に、松崎町の由来とされている「マツタキ」地域で取材した事柄を基に、ワークショップを通じ物語絵巻を作った。

 メンバーの1人で元松崎町の地域おこし協力隊員である高木直美さんは「物語を作ることで、松崎地域の人に新しい発見をしてもらいたい。分かりやすい単純なガイドよりも地元の人が何度も楽しめる、深みのあるものが出来上がった」と話す。

 イベント終了後は約100冊を製本し、町内に設置する予定。高木さんは「都心部と異なり、刺激的な面白いことが少ない地域だからこそ『自ら面白いことを作る』ができる。今後も松崎の面白いことを作っていきたい」と意欲を見せる。

 開催時間は10時~16時。入場無料。2月15日まで。

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