イベント「ATAMI2030 高校生会議」が2月16日、救世会館(熱海市桃山町)で行われる。
今年で3回目になる「ATAMI2030会議」の一環。今年初の試みとなる「高校生会議は市立熱海高校(熱海市下多賀)の2年生の生徒たちが担当する。
高校生会議では、本年度の総合学習である「熱海ラボ」という、市内の事業所や市役所などが抱える課題を解決するために18の班に分かれ、各事業所にヒアリングし、課題解決案を提示。提示は昨年12月に行い、うち3班がプレゼンを再度行う。当日の会議やグループワークの運営も高校生らで担当する。
同校学年主任の野田正人教諭は「各コースに熱海の地元企業で体験する体験学習があるが、学年を通して地元の課題に取り組むのは初めて。取り組みをきっかけに地元での暮らしを考えてもらえれば」と話す。
生徒たちは本番2日前の2月14日、司会資料の最終打ち合わせを行った。熊田桂玲(かれん)さんは「会議のテーマは『年齢を問わず楽しめる熱海にするには』に決めた。高齢者観光で目立つ熱海だが、カラオケ料金が高かったり、進学や就職が限定されたりなど若い人口には不利な面もある。年代を超えた課題をみんなで考えたい。普段は発言する機会の少ない、同じ世代を中心に若い人に集まってほしい」と参加を呼び掛ける。
森晴菜教諭は「高校生の周囲にいるのは、先生と両親という限られた世界。その中に地域の大人と交流することによって、とても成長するきっかけになった。中には自分が想像する以上の成長が垣間見えた生徒もいた。今後も継続的に街と生徒たちの接点を作り続けていきたい」と話す。
開催時間は14時30分~16時。入場無料。