三島の中心市街地に5月2日、健康向上を目的とした施設「みしま健幸塾」（三島市中央町）がオープンした。

　同施設は三島市が提唱する「スマートウェルネスシティ」事業の発信施設として運営。施設内にはプロアスリートも使う5種類のトレーニングマシン、休憩や井戸端会議のできるコミュニティースペース、タニタ社製の体組成計や血圧計などを置く健診スペースから成る。

トレーニングマシンは体力の向上や体幹を鍛えるものが中心で、専属インストラクター3人がマシンの使用方法だけでなく、体の相談や適度なトレーニング方法を提案する。

　店長の武士和重さんは「体力の向上だけでなく、体幹を鍛える機能もあるマシンを並べている。腰痛や膝の痛みなどの原因となる衰えを防止し、若い人だけでなく高齢者にも予防医療という観点からサービスを提供していきたい」と話す。

　同事業に関して三島市は、人材雇用の面で補助を行っている。健幸政策室の柿島淳さんは「機材や器具に補助していくのでなく、健康指導の行える人材育成を支援していき、より健康や運動の重要性を伝える人づくりを行っていければ」と話す。

　同市は健康器具メーカーのタニタ（東京都）と提携し、今後、市内の飲食店で健康を重視したメニューの展開を考えている。「市内で行われる健康についての活動が、ここを拠点として発展させていく予定」とも。

　開設して1週間ほどで20人が会員の申し込みを行い活動している。子ども連れの主婦など、普段フィットネスに来られない女性などもターゲットにし、よりコンパクトで効果的な運動の場として展開していく。

　柿島さんは「働く女性や主婦も気軽に通ってもらえれば。今後も健康志向の高い女性の塾生『塾女』が増えてくれれば」と話す。

　営業時間は平日＝9時～17時、土日＝9時～16時。月曜定休。料金は、入会金＝500円、1回使用料＝500円（回数券あり）。