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伊東で「ひもの開き」日本一選手権 中国人研修生が二連覇達成

懸命に魚を捌く参加者たち

懸命に魚を捌く参加者たち

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 松川藤の広場(伊東市渚町)で1月21日、「第23回ひもの開き日本一大会」が開催された。「伊東温泉めちゃくちゃ市」のコンテンツの一つで、今年で23回目。

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 当日は、市内の水産加工業者を対象に、ひもの開きを得意とする8人が参加し、ひもの開きを競う。競技はアジ・エボダイ・キンメの3種を規定数さばき、スピードのほか、開かれた魚の美しさなどを加点し順位を決めていく。

 大量の魚を目の前に並べ、片手に得意の包丁を持った選手たちは、スタートの合図と共に一斉に魚に包丁を入れて黙々と魚をさばき始めた。会場では、素早いしぐさで生魚がさばかれ、周囲から歓声が上がるほど。会場にいた市内在住・50代の女性は「私も家庭で魚をさばくが、こんなスピードではできない。さすがプロ」と感想を述べた。

 3種目を総合し今年優勝したのは、昨年チャンピオンに輝いた伊豆中(同市宇佐美)に研修生として在籍している劉俊傑(りゅう・しゅんけつ)さん。劉さんは2連覇となり「とてもうれしい」と感想を述べた。

 劉さんは今年5月、3年の研修期間を終えて帰国する予定。次年度以降に関して「、来年は参加できなくて残念」と話しなながらも、今後は「中国に帰り、工場で技術を生かした仕事がしたい」(劉さん)と展望を話す。

 劉さんの上司で、自身もエボダイの部門優勝した工場長の山本和也さんは「仕事の飲み込みも早く、とても要領がいい。次の作業は何かと自身で考え、手早く段取りができる。今回の連覇もその要領の良さが大きく影響しているのでは」と話す。

 魚たちはひものの処理をして、翌日会場で販売する。

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