新しいまちの使い方を模索する企画「平日のシエスタ」が9月13日、沼津中央公園(沼津市大手町)で始まった。
この企画は、同公園で行われている実証実験「週末の沼津」の一環。コロナ禍の影響による「新しい日常」を具体的にするため定期マーケットやオンラインマーケットを2020年10月から行ってきたが、今回静岡県の緊急事態宣言が延長されたことから、今月は週末の開催を取りやめ、密を避けた平日の昼間に行うことにしたという。
公園内にハンモック22台と椅子、ピクニックシート、リモートワークブースなどを設置。友好都市アメリカ・カラマズー市から提供された桂の木の下のツリーカフェでは日替わりでコーヒーや弁当などのテークアウト商品を販売する。
実行委員の小松浩二さんは「『週末の沼津』の雰囲気を楽しみにしているという人が多く、緊急事態宣言下でできる形を考えた。平日の昼間、仕事中に眠くてまどろんでしまうが仮眠をとる場所が無いという声を聞き、公園での昼寝の可能性を感じてハンモックなどを設置した」と話す。
市内から訪れた40代の女性は「SNSを見て、昼食にカレーを求めてここに来た。週末の公園では子どもや家族連れも多いが、それとは違うのんびりとした空間で、密を避けてくつろぐことができた」と話す。
小松さんは「近隣で働いている人に気軽に来てもらえれば。公園で昼寝やリモートワークなどをして一日にメリハリをつけてもらう場所として活用していきたい。設営が大変で負担になってしまわないように、いい形を検証していきながら、継続を目指す」とも。
開催時間は11時~14時、9月17日まで。雨天中止。