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清水町のカヌレ店がプリン販売 フードロス対策に取り組む

ラスクを持つ勝又店長(左)とプリンを持つ花井さん

ラスクを持つ勝又店長(左)とプリンを持つ花井さん

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 カヌレ専門店「ななカヌレ」(清水町柿田)がカヌレを入れたプリン「カヌレ屋さんのプリンちゃん」を販売して1カ月がたった。

カヌレ屋さんのプリンちゃん(左からクラシック・白隠正宗の甘酒)

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 同店は静岡県東部初のカヌレ専門店として今年2月にオープン。約20種類のカヌレのうち毎日5~7種類のカヌレをショーケースに並べて、店頭や予約販売などでオープンから半年の間で約7万個のカヌレを販売したという。

 同店店主の花井美里さんは「カヌレはとても繊細で、その日の気温や湿度などで焼き上がりが変わってしまう。 焼きムラができたり、形崩れしてしまったりしたものを利用客に提供するわけにはいかず、使い道を模索していた」と話す。

 プリンは「クラシック」「ほうじ茶」「抹茶」「塩キャラメル」「白隠正宗の甘酒」の全5種類。カットしたカヌレに卵液を浸して焼いたパンプディングのように仕上げた。カヌレのフレーバーに合わせ、それぞれ卵液のレシピを変えている。保存料は使っていない。

 同店の勝又美佐子店長は「以前は、ロスになったカヌレを冷凍保存しデコレーションの練習などに使っていた」と明かす。現在はフードロス対策で、4月からカヌレを使ったラスクの提供を始めた。

 8月からは、カヌレを使ったプリンも販売。どちらも好評でリピーターが多いといい、勝又店長は「オープン当初は生産が追いつかず、せっかくの来店客に販売できないことがあってとても申し訳なかった。現在は生産体制が整い、予約がなくても当日の販売が可能。電話での取り置きもできるようになったので、気軽に足を運んでもらえたら」と呼び掛ける。

 花井さんは「ラスクやプリンのほかにも、廃棄せざるを得ない劣化したカヌレ型に多肉植物を入れた寄せ植えや、プリンの空き瓶をピアス入れや照明にできるふたの販売などを始めて、少しでも環境にやさしい取り組みに努めようと思っている。今後はネット販売のほか新商品の開発も行い、静岡県の食材を使ったカヌレを全国に伝えていきたい」と意気込む。

 価格はプリン=各550円。ラスクの価格は、3種類のフレーバーが入った80グラム入り=500円、1種類のフレーバー35グラム入り=250円。

 営業時間は、平日=11時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。火曜定休。

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