目と耳で詩を体感-三島・大岡信ことば館で連詩の展覧会

立体的に切り抜かれた連詩たちと、作者たちの姿

立体的に切り抜かれた連詩たちと、作者たちの姿

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 大岡信ことば館(三島市文教町 TEL 055-989-1360)で現在、「連詩」をテーマにした企画展が開催されている。

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 連詩とは、複数人で数行ずつ交互に詩をつなげて共作する詩の形式で、三島出身の詩人・大岡信さんが提唱者。同館での連詩をテーマにした企画展は今回が初となる。

 同展は、1987年にドイツの西ベルリン(当時)で、大岡信と谷川俊太郎、ドイツ語圏の代表的詩人H.C.アルトマンやO.パスティオールの4人で共作した連詩「ファザーネン通りの縄ばしご ベルリン連詩」をテーマとして形成されている。作品は、大岡らがドイツに招かれ、4日間かけて一つのテーブルを囲み制作されたもので、日本生まれの連詩がヨーロッパで広く知られるきっかけとなった。

 会場には、当時録音された朗読が流れる円柱状のスピーカーを中心に置き、周囲には切り抜かれた4人の詩を配置。来館者は視覚と聴覚で連詩の世界を立体的に体感することができるよう工夫した。

 同館学芸員の中村童子さんは「他者と関わって創作される連詩という形式の広がりや可能性を感じてほしい」と話す。

開館時間は10時~17時。月曜休館(祝休日の場合は開館し、翌平日休館)。月曜休館。入館料は、大人=1000円、大学=600円 、小中高生 200円。来年2月22日まで。

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