ダンススタジオ「314ST（サンイチヨンスタジオ）」（三島市芝本町）が12月24日、オープンした。

　スタジオの面積は約20平方メートル。

　同スタジオ主宰の小野美智代さん（三島市）は、国際協力の仕事をしながら、2人の子を育てる母親で、小野さんの長女で中学3年のKinanaさんと裾野市在住のAiseさんによるダンスユニット「KiNAKO-AiCE（きなこあいす）」がクラウドファンディングで寄付を呼びかけたことで、オープンが実現した。

　Kinanaさんは「新型コロナウイルスの流行をきっかけに、所属していた都内のダンススクールの選抜チームが解散し、練習場所を失って以降は横浜から指導に来てもらっていたが、三島駅周辺には鏡があるレンタルスタジオがなく、アルミ製の鏡を公民館などに運び込んでレッスンしてもらってきた」と振り返る。

　「この地域には人気講師に教わりたい子どもたちがいる一方で、首都圏では講師人口が多く、才能はあっても指導する機会に恵まれない講師がいると耳にした。双方のニーズがマッチングするように、三島にスタジオを作ろうと決意した」と小野さん。

「クラウドファウンディングでは、112人の支援者から約126万円を集めた。地元の飲食店やネイルサロンは返礼品に利用券を提供してくれた」と話す。

　「たくさんの人に応援してもらえてうれしい。大人ってすごいと思った」とKinanaさん。

小野さんは「仕事で出会ったアフリカの子どもたちの踊りには心を揺さぶられた。日本の子どもたちにも自分の殻を破る経験をしてほしい。SNSなども活用し、ダンスを通して世界とつながる拠点にしていくのが目標」と話す。

　レッスンは、幼児と大人初心者クラスが回数券制で小中学生と上級者クラスは月謝制。月謝は、小学生＝8,000円、中学生～初級＝1万円、中級・上級＝1万2,000円（いずれも月4回）。