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閉館した「あわしまマリンパーク」で新社長が説明会 7月の再開目指す

説明会を行う今村クニト新社長

説明会を行う今村クニト新社長

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 2月に閉館した「あわしまマリンパーク」(沼津市内浦重寺)の内覧会と新社長の今村クニトさんによる説明会が5月10日、同館で行われた。

記者の取材に応じる今村さん

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 同館は1963(昭和38)年7月、前身の「淡島海洋交園」として開園。1984(昭和59)年に現在の名称に変更。魚類だけでなくアシカやイルカ、は虫類などの飼育・展示なども行い、年間8万人ほどが訪れていた。

 同館が舞台の一つになった「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンからは「聖地」と称され、アニメファンも「聖地巡礼」に訪れた。運営会社の資金繰り悪化や施設の老朽化などを理由に今年2月25日、閉館した。

 情報番組などの放送作家の今村さんは兵庫県出身。放送作家以前はお笑いコンビ「ピーピングトム」として活動していた。今村さんは同館オーナー会社「ワンダーストリーム」(旧オーロラ)が保有していた大半の株式を取得し、4月12日、「淡島マリンパーク」の社長に就任した。今村さんは社長として同館の体制を立て直し、7月の再オープンを目指すという。

 内覧会と説明会には地元住民や水族館の年間パスポート保持者、クラウドファンディング支援者などおよそ120人が参加。開催のきっかけについて、今村さんは「あわしまマリンパークの生き物などの現状を知ってもらいたいと開催した。施設の老朽化はあるが、営業を続けられないほどの状況ではない」と話す。

 説明会では、今年 1月10日に突然閉園通告があり、30人の飼育員が解雇されたことや、「ワンダーストリーム」が開催したクラウドファンディング「あわしまマリンパーク FINAL PARTY」で集まった支援金が同館の生き物のエサ代や飼育員の給与に使われていること、前経営者とは一切関係のない新体制になったことなどを説明した。

 今村さんは「息子の影響で『ラブライブ!サンシャイン!!』のファンになり、これまであわしまマリンパークに20回ほど足を運び、登場人物の松浦果南と同じ誕生日で縁を感じている。仕事で関わっている情報番組で閉館のことを知り、知人など100人以上に声をかけ、借金して株を取得した。不当に解雇された飼育員の再雇用できれば」と話した。

 今村さんは説明会で、無料のファンクラブ「あわしまマリンエイドCLUB」を立ち上げることも発表。会員とアイデアを出し合い意見を交換をしていくほか、4月22日に生まれたアザラシの赤ちゃんの名前募集、清掃などのボランティア活動への参加をファンクラブで呼びかけるという。

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