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昭和レトロな三島の喫茶店「ジェミニ」、看護師が事業継承

(左から)新店主の加藤茜さん、市川喜久子さん、洋之さん

(左から)新店主の加藤茜さん、市川喜久子さん、洋之さん

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 昭和レトロな三島の喫茶店「ジェミニ」(三島市一番町)の事業継承が決まり、4月10日にリニューアルオープンする。

たまごサンド

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 1982(昭和57)年オープンの同店。その15年ほど前から履物店を営んできたが、近隣のコーヒー店からコーヒーを注文して地域の人たちと会合をする機会が増えたことから、市川浩さん・喜久子さん夫婦が喫茶店を始めた。看板メニューは「卵サンド」「ナポリタン」「カレー」など。昨年夏に浩さんが病気を患い、店に立つことができなくなったため、長男の洋之さんが手伝ってきたが、閉店を考えるようになったという。

 同店を事業継承する新店主の加藤茜さんは三島在住の看護師。洋之さんの同級生で薬剤師の叔父から「喫茶店をやらないか」と声をかけられたという。加藤さんは同店を訪れ、昭和レトロな店の雰囲気と温かくて柔らかい卵サンドのおいしさに驚き、同店を継承する決意をしたという。定期的に店を訪れ、喜久子さんから卵サンドなどの作り方を教わっている。

 3月末で市川さんは店をいったん閉店。加藤さんが古くなった厨房機器を新調したり、トイレを改装したりするなどして、4月10日に営業を再開する。

 喜久子さんは「三島市民会館建設の時には工事業者の人たちが利用してくれたり、コロナ禍で大変なことがあったりと、いろいろな思い出がある。すてきな女性が店を継承してくれて、とてもうれしい。これまで朝から晩まで休みなく働いてきたので、閉店したら家の大掃除をまずはやりたい。朝起きたらいつもの習慣で店に来てしまうかも」と話す。

 加藤さんは「三島で生まれ育ったが、こんなおいしい卵サンドと昭和の落ち着く空間があることを、どうして今まで知らなかったんだろうと思った。看護師の仕事が非常勤になってからは、カフェでアルバイトをするようになり、いつかは自分の店をやってみたいと思っていた。週1回は看護師の仕事も続けていく予定。メニューを継承しながら、取り入れたいメニューも加えて懐かしくも新しいジェミニを経営していけたら」と意欲を見せる。

 営業時間は木曜・金曜=11時~15時、 18時~21時。土曜・日曜=11時~21時。月曜・火曜・水曜定休。

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