鮮魚店兼食堂「魚平(うおへい)」(沼津市口野)が5月20日にオープンした。
刺身とアジフライなどの定食「魚平定食」 = 沼津・口野に鮮魚店兼食堂「魚平」 函南から移転、祖父母と孫娘で営業(関連画像3枚)
同店は、函南町で約25年間営業してきた鮮魚店が移転する形で開業。元民宿だった建物を改装し、鮮魚の販売コーナーと、カウンター4席、テーブル8席、座敷12席を設け、食事やテイクアウトに対応する。
同店を営むのは、鮮魚の仕入れを担当する露木明さん、妻のくに子さん、孫娘の遠藤信世さんの3人。露木さんは東京の鮮魚店の修業を積んだ後、地元に戻り鮮魚店を開業した。現在も毎朝3時ごろから沼津魚市場へ通い、競りに参加しているという。
遠藤さんはこれまで母親と雑貨やアクセサリーの販売を行っていたが、祖父が大病を患ったことがきっかけで鮮魚店を手伝い始めた。魚をさばく経験はほとんどなかったが、祖父母から指導を受け、経験を積んだ。くに子さんは「やってみたら意外とできた。もともと手先を動かすことが得意だった」と評価する。函南町の物件の契約満了に伴い、元民宿だった現在の物件を知り、「祖父母が元気なうちに店を残したい」と飲食事業への挑戦を決意したという。
提供するメニューは、刺し身とアジフライ、豆腐の上にネギトロとうずらの卵を載せた「魚平豆腐」にご飯、みそ汁が付いた「魚平定食」(2,618円)や、「魚平海鮮丼」「あじフライ定食」(以上1,738円)、しらすとネギトロの「二色丼」(1,078円)など。アジフライは生のアジを店内でさばいて調理する。「冷凍を使えば手間も少なく利益も出しやすいが、生の方がおいしい。毎朝、じいじとばあばが頑張って仕込んでいる」と遠藤さん。
プレオープン時には、当日朝にSNSで告知しただけにもかかわらず40人ほどが来店した。露木さんは「函南時代のお客さまがたくさん駆け付けてくれた。本当にありがたかった」と振り返る。
函南での営業中には、水害やコロナ禍などの困難も経験した。「『頑張ってね』と声をかけてくれたお客さまの存在が大きな支えだった」と遠藤さん。「お客さまと魚の話をしたり、『この魚おいしかったよ』と言ってもらえたりする時間が好き。みんなが和気あいあいと過ごせる場所になれれば」と話す。
露木さんは「ほぼ毎日、沼津港に孫と共に仕入れに行っている。23時に寝て朝3時に起きている。慣れているので、苦ではない」と話す。
遠藤さんは「祖父母と一緒に働けることが幸せ。元民宿だったので、2階には風呂と客室もある。いずれダイバーなどが素泊まりできるように整備できたら」と意気込む。
営業時間は11時~17時(ランチはなくなり次第終了)。月曜・火曜定休。