三島のホテルにチャペル新設-宣教活動ゆかりの地で1世紀ぶりに

新しくできたチャペルと室伏副社長

新しくできたチャペルと室伏副社長

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 みしまプラザホテル(三島市本町、TEL 055-972-2121)は5月17日、チャペル「ソルミエ」をオープンした。

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 同社は1889(明治22)年に「東海客舎菱屋旅館」として創業。1974(昭和49)年からは、結婚式やホテル業務を中心にするべく現社名に変更。その後、ブライダル事業のブランド力強化やニーズに合わせた改築などを経て現在に至る。

 同施設は本館東側にあり、チャペルの席数は約100席。乳児や幼児も結婚式に参加できるよう、奥には防音で場内の音声を、スピーカーを通して聞くことのできるキッズルームも併設している。デザインは従来とは異なり非対称的なデザインを採用。同社の室伏太郎副社長は「結婚式場は対照的なデザインが多かったが、もともとは生まれや育ちの違う2人が一緒になる場所。その2人が寄り添う場所として非対称デザインを採用し表現した」と話す。

 菱屋旅館時代にはかつて西洋館があり、ここで外国人女性宣教師が滞在し布教活動を行っていた歴史もある同地。そこでは児童文学作家の小出省吾もこの地で洗礼を受けたという記録も。「1世紀ぶりに神聖な場所の復活となった。流行に左右される結婚式場ではなく、今後も結婚したカップルに長く愛される施設として歴史を刻んでいきたい」

 同施設はオープン前から、すでに100組以上の予約があり、すでに人気なっている。「前年を上回る人に利用してもらえるのでは」とも。

 婚礼ビジネスについて、室伏副社長は「300万円~400万円を使うということは、自動車を購入することと同じ大きな決断。しかしながら、車と異なりモノとして残らないビジネス。その利用客たちに『コト』を販売していくのがこの仕事。今後も多くのカップルに2人が思い出に残るサービスを展開していきたい」と意欲を見せる。

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