望星第一クリニック(沼津市柳町)の若林正則院長らが8月6日、沼津市役所を訪れ、10月11日にプラサヴェルデ(大手町)で開催する医学研究会「U-TECH annual meeting 2026」の開催を前に、頼重秀一市長を表敬訪問した。
市長表敬訪問の様子 = 沼津発祥の医学研究会「U-TECH」開催へ 関係者らが沼津市長を表敬訪問
訪問したのは、「U-TECH annual meeting 2026」代表世話人で望星第一クリニック院長(望星第一グループ代表)の若林正則さん、望星第一グループ事業部長の若林隆浩さん、プラサヴェルデを運営するコンベンションリンケージ館長の佐藤翔太さんの3人。研究会の概要を説明するとともに、開催地・沼津への協力と支援を求めた。
「U-TECH(Ultrasound-guided Technique Conference)」は、超音波(エコー)を用いた医療手技について議論し、基本手技から応用技術まで、安全で質の高い「超音波ガイド下手技」の確立を目指す研究会。医療現場では、超音波画像を見ながら針やカテーテルを目的の場所へ導く「超音波ガイド下手技」は、透析医療をはじめ、救急医療、集中治療、小児医療など幅広い分野で活用が広がっている。
研究会は10年以上前に若林院長が立ち上げ、今年で6回目を迎える。「沼津発祥」の研究会として毎年市内で開催を続け、年々参加者を増やしてきた。今年は全国から医師、看護師、臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師、医療機器・製薬企業関係者ら約200人の参加を見込む。
若林院長は「全国規模の学会は大都市で開催されることが多いが、この研究会は沼津から全国、そして世界へ発信してきた。地方から新しい医療技術を生み出せることを示したい」と話す。
超音波機器の進歩により、これまでレントゲン透視が必要だった治療も、被ばくすることなく超音波だけで行える場面が増えている一方、経験や勘に頼った手技による医療事故も課題となっているという。同研究会では、「なぜ事故が起きるのか」「どうすればより安全に行えるのか」を科学的に分析し、エビデンスに基づいた手技の確立を目指している。
研究会では講演や症例発表のほか、シミュレーターや模擬血管を使って実践的に学ぶ「ハンズオンセミナー」も開催。参加者が実際に手を動かしながら技術を習得できることも特徴になっているという。
若林隆浩さんは「中国、台湾、シンガポールなど海外から、院長の技術を学びにくる医療従事者もいる。デモ治療などをインターネット配信したこともある」と振り返る。
若林院長は「技術を一部の専門家だけのものにせず、多くの医療従事者へ広げることで、患者の安全につながる。将来的には10001,000人規模の研究会へ発展させ、沼津が超音波ガイド下手技を学ぶ拠点として国内外から人が集まる場所になれば」と展望を明かした。
頼重市長は「沼津発祥の研究会が全国、さらには海外へ広がっていることは大変うれしい。医療分野だけでなく、コンベンション開催による地域活性化の面でも期待している」と話した。