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ニホンウナギ絶滅危惧種指定で三島の反応は?-ウナギ専門店「技術力で突破」

炭火で焼く伝統を守る鈴木さん

炭火で焼く伝統を守る鈴木さん

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 ニホンウナギが6月12日、国際自然保護連合によって絶滅危惧種に指定された。

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 同種に指定されることによっての取引の制限はないが、今後のワシントン条約などの指定につながる可能性もある。ワシントン条約で指定されるとニホンウナギの国際的な取引に制限が掛かる。

 三島地方はうなぎ店の多い地域で、市内には多くの専門店が軒を連ねている。1856年創業の「桜家」(三島市広小路町)店主の鈴木潮さんは「ここ3年ほどウナギの価格は高騰し続けていて、養殖業や同業者で廃業する人も多いと聞く。今後のウナギの制限があればより大変かもしれない」と危機感を募らせる。

 現在も炭を使い、強い火力で焼き上げる同店。1日に焼きあげるうなぎは800人前ほど。そのほとんどを鈴木さんと従業員の2人で焼く。「ガスや電気などを使うと要領よくできるのだが、味や風味が変わってくる。長年培った技術と味がリピーターを呼んでいるのだと思うと効率がいい」とも。

 現在は国産のニホンウナギを使っている同店。鈴木さんは「今後についてもニホンウナギを使い、味と歴史を守りつつ、お客様に喜んでいただければ」と話す。

 営業時間は11時~20時。水曜定休。

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