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伊豆で「富士山サーモン」ブランド好調-2代目女性経営者「養鱒業は女性向き」

生後6ヶ月ほどの富士山サーモン。この後1年半ほど育てて出荷する

生後6ヶ月ほどの富士山サーモン。この後1年半ほど育てて出荷する

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 ニジマスやイワナなどの川魚の養殖を営む柿島養鱒(田方郡函南町)で作られているニジマス「富士山サーモン」の販売が6月から増産体制を始めた。

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 同社は1972(昭和48)年創業で、主にニジマスやイワナなどの養殖を行っており、県内に4カ所の養殖場を所有。年間の出荷量は60トンほどで、主な出荷先は県内外の飲食店や管理釣り場などで、都内の料亭などにも出荷している。

 同社は富士宮事業所(富士宮市)で独自のニジマスの開発に着手。猪之頭湧水と芝川の水を使い、着色料や化学肥料を使わず2年間飼育。同社2代目社長の岩本いづみさんは「通常見るニジマスなどは小ぶりなものが多く、人間で言えば中学生程度のもの。時間をかけ、しっかり育てることにより立派なニジマスとなる」と話す。同ブランドのニジマスは平均2キロ程度で、フレンチレストランなどでは高級魚として重宝される。

 同ブランドは「2012年しずおか食セレクション」に認定され、東京方面だけでなく関西・九州にも出荷されている。「年数をかけて飼料の開発などを行うことにより、外国産のニジマスと異なり、さっぱりとした魚の味わいを楽しめるものとなっている」(岩本さん)。

 今年の出荷は順調で、既に昨年を超えた出荷数があり、現在は約2倍の出荷体制を整えている。「通常の川魚は流通網が少なく、川魚の出荷に制限がある。今後は海の魚の流通網とシェアできる販売方法を使っていきたい」とも。

 現在3人の男児を持つ母として岩本さんは「養鱒業はじっと見守って成長を待つ仕事。エサを与えすぎると病気になるし気苦労は絶えない。まさに自分が経験した母親の仕事と一緒。養殖業は男性社会がメーンだが、母親を経験した女性に向いている」と話す。今後については、「現在10人の従業員と一緒に仕事をしているが、女性の働く環境をつくっていければ」と女性の養鱒業進出に期待を寄せる。

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