沼津ラクーン(沼津市大手町)で1月7日、マリンバ演奏イベント「360°マリンバ-6人の奏者による-」が行われる。主催は伊豆半島を拠点にパフォーミング・アーツを展開するアート集団「スケイルラボラトリィ」。
同団体は、空き店舗やビルの空きフロア、閉店した銭湯などを会場に、熱海や三島、沼津などで空きスペースを活用したアートイベントを展開している。今回はかつて百貨店だった同ビルの8階に、6台のマリンバで取り囲んだ客席を作り演奏会を行う。
同イベントを企画・指揮・演奏をするマリンバ奏者の鈴木彩さんは「同団体の代表である川上大二郎さんからアイデアの提案があり、とても面白いと感じ、留学先のベルギーから帰国してこの企画に参加した。通常マリンバは多くても2台程度で演奏するもの。6台の演奏となるとその迫力は段違い」と話す。
今回はおよそ直径10メートルの空間に、6台の向き合ったマリンバが並び、鈴木さんをはじめ都心で活躍するプロのマリンバ奏者が6曲ほどの演奏を披露する予定。
客席を取り囲む演奏について鈴木さんは「高音は天井で反射して上から降ってくるような感覚で、低音は床をはって迫りくるような感じ。まさに生音でしか表現できない感じで、まるで音の海に潜り込んだような状況。ほかでは体感できない貴重な音」とも。「初心者はもちろんだが、音響にこだわりのある人にも体験してほしい」と参加を呼び掛ける。
開演時間は18時~、20時~。チケットはS席(マリンバの内側)=3,000円、A席(マリンバの外側)=2,500円。18時の回のS席は完売。ウェブと電話(TEL 090-8479-3292、川上さん)で受け付ける。