沼津市芹沢光治良記念館(沼津市我入道)で7月31日、企画展「光治良と川端康成展」第1回展示説明会が行われた。
同館は1970(昭和45)年、小説家・芹澤光治良の友人で元スルガ銀行会長の岡野喜一郎さんが「芹沢文学館」として創設。2009(平成21)年に「沼津市芹沢光治良記念館」としてオープンした。
作家・川端康成の生誕120年を記念とノーベル文学賞受賞50年を記念して企画した同展。芹澤と川端と交流を示す往復書簡など前・後期合わせて19点を展示する。
この日行われた展示説明会では、同館職員が芹澤と川端の共通点や手紙の内容などを解説した。
説明会に参加した沼津市の和田安弘さんは「この展示を見に来たのは今日で3回目。職員の豊富な知識による解説でより深く理解できた」と話す。
同館主事の剱持直樹さんは「川端との交流を通じて今までとは異なった芹澤の一面を知っていただければ。説明会には夏休みの自由研究にと中学生も参加してくれた。これまで芹澤光治良の作品を読んだことのない方にも来てほしい」と呼び掛ける。
開催時間は9時~16時30分。入館料は、大人=100円、中学生以下=50円。月曜休館。8月24日は第2回展示説明会を行う。