NPO法人戸田塩の会(沼津市戸田)で8月18日、イベント「大相撲秋巡業で使う塩をつくろう」が行われた。
伊豆半島ジオパーク推進協議会が、地元の小学校高学年向けに企画した同イベント。この日は8組の親子が集まり、会員や地元高校教諭やスタッフたちと塩作りを行った。
イベントに参加した小学生は、会員から塩作りの歴史や特徴などを聞きつつ、実際にしちりんにフライパンをかけて海水を蒸発し、塩作りを行った。
今回の体験で作った塩は、およそ1キロ。できあがった塩は、10月13日に天城ドーム(伊豆市)で開催される「大相撲秋巡業ジオパーク伊豆場所」で実際に使う予定。西側は同所の塩を使い、東側は東海岸の河津町で製造した塩を使うという。
塩作りを体験した三島市在住の井口詩乃さん(小6)は「昔からの手間のかかる手法で塩を作って、とても暑かったが、実際の相撲の試合に使われると思うととても楽しみ」と話す。
協議会の小柴宇一郎さんはイベントを終え、「巡業を通して塩作りの大変さだけでなく、大地の恵みを感じることで伊豆のジオパークである特徴を知ってほしい。参加した子どもたちにいい思い出になってもらえれば」とほほ笑む。