沼津経済新聞

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マックスむらいさんが沼津の山で新事業 「メード・イン・ジャパンを世界に」掲げる

「メード・イン・ジャパンを生み出したい」と話す村井さん

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 ユーチューバーで「AppBank」(東京都千代田区)社長の「マックスむらい」こと村井智建さんが10月30日、一般財団法人興農学園(沼津市西浦久連)と提携したD2Cブランドの立ち上げを発表し、11月22日、オンラインショップ「友竹商店」を開設した。

広大な竹林を案内するむらいさん

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 村井さんは2008(平成20)年、iPhone 3GSの発売後にスマホアプリ紹介サイト「AppBank」を設立し、アプリの専門家としてテレビなどにも多数出演。その後パズドラなどのソーシャルゲームの実況動画などを配信し、ユーチューブチャンネルは登録者数約150万人、再生回数は累計約20億回を記録している。

 興農学園は1929(昭和4)年、沼津市西浦で開校した私立農学校で、創業者は札幌農学校クラーク博士に師事した同校一期生の渡瀬寅次郎博士、内村鑑三、新渡戸稲造など。一時期、活動を休止していたが、今年、一般財団法人として再始動した。

 村井さんは、2019年の夏から商品開発などができる山を探していたところ同学園との出合いがあり、今年8月下旬から沼津市西浦久連にある同学園の山約10万平方メートルを借り、これまでに山の整備をしながらペパーミントの苗250株を植えたり、竹炭を作ったりしており、その模様をユーチューブでも配信している。

 オンラインショップでは、初めて完成した竹炭のセットをテスト販売し、完成前にもかかわらず予約で完売した。

 村井さんは「たまたま竹炭を作る機械があったことから製造を始めたが、あと一歩のところまで来ている。竹炭はさまざま様々な活用法があり、最近では竹炭バナナジュースなどもある。まずは竹炭を完成させるところから。その後は安定生産、そして加工して様々な商品化を実現し、皆様に届けられるように努力したい」と話す。

 「山にはたくさん竹が生えているので、春になったらタケノコもできる。国産メンマ作りなどにも挑戦していけたら」とも。

 今後について、村井さんは「お金を掛けてチームを組んで取り組む方が早いが、じっくり自分たちで時間を掛けて苦労して実感を持って取り組んでいきたい」と話し、「よそ者の自分たちのことを地元・沼津の人たちはとても温かく迎え入れてくれた。沼津を拠点にしながら徐々に全国に広げて、メード・イン・ジャパンの商品を世界に届けるというところまで挑戦していきたい」と意気込む。

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