イタリアレストラン「リンコントロ」(三島市広小路町)が10月22日、新調したキッチンカーで出店を始めた。
今年でオープン10周年を迎える同店。イタリア人シェフのマリオ・アンジレッタさんと日本人シェフの方波見建彦さんが2011(平成23)年9月12日にオープンした。前職で同じ職場だったという2人が、アレンジを加えない本格イタリア料理を提供する。人気メニューは前菜やシャモ肉のグリル、手打ちパスタという。
キッチンカー営業は2020年2月7日から始めた。石窯(いしがま)で焼くナポリピザは、マルゲリータやマリナーラなど常時4~5種類を用意し、1枚500円で販売する。
マリオさんは「ランチ営業を1年半ほど行ったが、店は夜の雰囲気が合うため、昼間は自分たちからお客さんに会いに行くキッチンカーのスタイルを取ることにした」と話す。
10周年を機に最大積載量1トントラックのキッチンカーを製作。方波見さんは「これまで使っていたキッチンカーは軽自動車だったため、ピザ窯の出し入れや、焼いている間の中腰での作業が大変だった。走っている時にも宣伝できるよう、車体3面にピザの写真をデザインした」と話す。
キッチンカーは週に4日程度、県東部を中心に出店している。ピザは平日で60枚以上、休日には約100枚ほど販売しているという。
マリオさんは「30年ほど前に日本に来た。短期間の滞在する予定が30年たってしまった」と笑いつつ、三島の良さについて「三島は水がきれいで人も穏やかでイタリアに似ている。店名の『リンコントロ』はイタリア語で『出会い』の意味。出会いで人生は変わる。これからもたくさんの方と出会っていきたい」と話す。
方波見さんは「店をやるならマリオと一緒にやりたいと思っていた。お互い足りない部分を補い合っている。大変なこともあるが、これからも2人でイタリア料理を提供していきたい」と笑顔を見せる。
店舗の営業時間は18時~24時。日曜・月曜定休。キッチンカー出店場所などの情報はインスタグラムで発信する。