油絵画家の北見美佳さんが4月12日から、「鯨（くじら）と目を合わせる」展をギャラリースペース「omusubi（おむすび）」（沼津市内浦三津）で開催する。

北見美佳さん（関連写真10枚）

　築100年以上という元郵便局の建物を改装し、レンタルスペースなどに活用している同ギャラリー。

　1986（昭和61）年生まれの北見美佳さんは賀茂郡松崎町出身。2011（平成23）年に発生した東日本大震災をきっかけに、自分がやりたいことを突き詰めようと、画家の山川茂さんに師事。山川さんの亡くなる2015（平成27）年まで内弟子として修行修業を積み、現在油絵画家として活動している。
　同ギャラリーでの個展は今回が初めて。

　同展では建物1階を「海中」、2階を「海上」の世界に見立て、縦約2メートル、横約2.5メートルの作品「von!-sea-」など約10点を展示する。

　北見さんは「クジラと目を合わせたら宇宙が広がっているのではないかという憧れを表現した。『von!-sea-』は教会のような祈りの空間をイメージして描いた作品で、自然光が美しく差す雰囲気に調和することができた」と話す。

　「内浦は穏やかな海があり、斜面にみかん畑が広がり富士山が見えるという『伊豆が詰まっている』場所。かつて郵便局だったギャラリーの中は、時空を超えて異空間に来たかのような、不思議な感覚になる。通称『奥駿河』の景観も楽しみながら立ち寄ってほしい」とも。

　開催時間は11時～16時（4月15日・16日・19日休業）。入場無料。4月23日まで。