三嶋大社（三島市大宮町）を中心で8月16日に行われる「三嶋大祭り頼朝公旗揚げ行列」の頼朝役が俳優の金子貴俊さんに決まった。三島商工会議所が3月11日、発表した。

　三嶋大祭りは神社が建立された時代から行われているとされ、その歴史は1000年以上という説もあるほど古い行事。例年8月15日～17日の3日間行い、延べ50万人が訪れる。

　大祭りのメインとなる「頼朝行列」は、三島市商工会議所が1958（昭和33）年に始めたパレードで、三嶋大社で乗馬し、頼朝が出陣姿で近隣をパレードするもの。主役の頼朝役は毎年商工会議所の会頭が務めていたが、1991（平成3）年からは俳優・タレントを毎年起用するようになり、名物へと成長していった。

　近年は富栄ドラムさんや滝藤賢一さん、大泉洋さんなど頼朝役が注目される同パレード。今年は大河ドラマなどの出演があり、幅広い年齢のファンを持つ金子さんに頼朝役が決まった。

　三島商工会議所の塩谷洋司さんは「今年も多くの著名人の名前が挙がったが、知名度とスケジュールから金子さんに決定した」と話す。

　金子さんの決定を聞いた50代女性は「映画『ウォーターボーイズ』で好感を持っていた。中性的なキャラが頼朝をどう演じるのか、今から楽しみ」と話していた。

　パレードは16日15時10分にスタート予定。